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ニキビ

当院のニキビ治療

ニキビが治らないことで自分に自信が持てなくなったり、人前に出るのが億劫になったりと思い悩む方は決して珍しくありません。

当院では、お一人おひとりの肌質や普段の生活習慣をしっかりと考慮した上で、その方に一番合った治療法をご提案しています。今あるニキビを治すだけでなく、将来的な再発予防まで視野に入れた親身な診療を心がけておりますので、長年ニキビでお困りの方も、どうぞお気軽にご相談ください。

ニキビを治すためのアプローチは、現在の症状の重さやニキビの種類、根本的な原因によって変わってきます。

ご自身の判断で市販の薬を使い続けたり、間違ったスキンケアを行ったりすると、かえって炎症をこじらせてしまい、消えないニキビ跡を作ってしまう恐れがあります。だからこそ、皮膚科専門医の確かな診断のもと、適切な治療を開始することが完治への近道となります。

ニキビについて

ニキビは、医学的な正式名称を「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」といいます。毛穴の中に皮脂や汚れが詰まって炎症を引き起こし、赤くポツポツと腫れたり、先端に膿が溜まったりする皮膚の病気です。一般的に「思春期特有のシンボル」と思われがちですが、実際には大人になってから発症し、慢性化して治りにくいニキビ(大人ニキビ)に悩む方も数多くいらっしゃいます。

また、発生する場所はお顔だけにとどまらず、首周り、デコルテ(胸元)、背中など、皮脂腺の多い様々な部位にできます。その原因は決して一つではなく、過剰な皮脂の分泌、毛穴の詰まり、ホルモンバランスの崩れ、ストレス、食生活の偏り、間違った化粧品やスキンケア選びなど、複数の要素が複雑に絡み合って発症に至ります。

ニキビは美容面でのコンプレックスになるだけでなく、炎症による痛みや強いかゆみ、不快感などを伴い、日々の生活の質を下げる要因となります。さらに、炎症が長引くことで「クレーター」と呼ばれる凹みや赤みといったニキビ跡が一生残ってしまう恐れもあるため、症状が軽いうちにしっかりと治療を行うことが非常に重要です。

ニキビの原因

ニキビが形成される背景には、単一の原因ではなく、以下のような様々な要因が複合的に関係しています。

皮脂の過剰分泌

皮脂は本来、肌を乾燥から守るバリアとして必要な成分です。しかし、その分泌量が多すぎると毛穴の中に留まりやすくなり、ニキビの初期段階を生み出します。特に思春期の頃は、男性ホルモン(アンドロゲン)の働きが活発になって皮脂腺を刺激するため、毛穴の詰まり(面皰・コメド)ができやすくなります。

毛穴の詰まり

過剰に分泌された皮脂が皮膚の常在菌によって分解されると、遊離脂肪酸という物質に変わります。これが毛穴を刺激して角質を分厚く硬く(角化)させます。そこに剥がれ落ちた古い角質やメイクの落とし残し、皮脂などが混ざり合ってフタをしてしまうことで、毛穴の出口が塞がれ、皮脂がどんどん溜まる悪循環に陥ります。

アクネ菌の増殖

アクネ菌は、健康な人の肌にも日常的に存在している常在菌です。しかし、皮脂で満たされ酸素が届かなくなった「詰まった毛穴」の中はアクネ菌にとって絶好の繁殖環境となり、異常増殖を起こします。増えすぎたアクネ菌が皮脂を分解する過程で強い炎症物質を作り出し、赤く腫れたニキビへと悪化させます。

ホルモンバランスの乱れ

女性の月経(生理)の周期や、過度なストレス、睡眠不足などが引き金となってホルモンバランスが崩れると、皮脂の分泌が過剰に促され、ニキビが多発する原因となります。

食生活の乱れ

脂っこい食事や甘いお菓子の過剰摂取、香辛料などの刺激物は、皮脂の分泌量を増やしたり、体内の炎症反応を助長させたりしてニキビを悪化させる一因となります。

ストレス

精神的なストレスが蓄積すると、自律神経やホルモンの働きが乱れ、結果としてニキビが新しくできたり、今ある症状を悪化させたりします。

睡眠不足

睡眠時間が足りないと、同じくホルモンバランスが乱れるだけでなく、肌の細胞が新しく生まれ変わる「ターンオーバー」のサイクルが遅れ、ニキビが治りにくい肌環境になってしまいます。

これらが単独で、あるいはいくつも重なり合うことで、しつこいニキビが引き起こされます。

ニキビ治療の流れ

  1. ご予約・ご来院
    まずはWEBやお電話にてご予約の上、ご来院ください。
  2. カウンセリング・問診
    医師が直接お肌の状態を診察します。ニキビの種類(白・赤・黒など)や炎症の度合いを的確に診断し、ライフスタイルに合わせた最適なケア方法を検討します。
  3. 治療方針のご提案
    診断に基づき、治療方法をご提示します。難治性の場合や早期改善をご希望の方には、必要に応じて自費診療も組み合わせてご提案可能です。
  4. 治療開始
    決定した方針に沿って治療を開始します。お薬の正しい塗り方や副作用の注意点、日々のスキンケア(洗顔・保湿)のコツについても丁寧にアドバイスいたします。
  5. アフターケア・継続フォロー
    定期的に通院いただき、症状の改善具合に合わせて処方を調整します。ニキビが治った後も、跡を残さず「新しいニキビを作らせない」ためのメンテナンスを継続し、健やかな肌を維持します。

ニキビの治療方法

ディフェリンゲル(アダパレン)

皮膚の角化(分厚くなること)を正常な状態に戻し、毛穴が詰まるのを未然に防ぐ塗り薬です。 塗り始めの時期は、肌が赤くなったり強い乾燥を感じたりすることがあります。 妊娠中の方にはご使用いただけない(禁忌)お薬です。

ベピオゲル、ベピオローション、ベピオウォッシュゲル(過酸化ベンゾイル)

毛穴を塞いでいる角質を剥がすピーリング効果によって、面皰を治療します。 また、強い酸化力によってアクネ菌を直接殺菌する効果も併せ持っています。 抗生物質を含まないため、長期間使い続けても薬が効かなくなる「耐性菌」ができにくいのが優れた特徴です。 漂白作用があるため、お洋服や寝具などに付着すると色が抜けてしまう点には注意が必要です。 2025年7月には、新たに「ベピオウォッシュゲル」という洗い流すタイプが登場しました。 こちらは有効成分の濃度が高く、短い時間で効果を発揮するため、お風呂に入る前に顔に塗り、数分置いてから洗い流すという使い方をします。 この方法により、従来のベピオで悩まされがちだった「衣類等の色抜け」を防ぎやすく、かつ使い始めの乾燥や赤みといった副反応も出にくいという使い勝手の良さが魅力です。 薬のテクスチャーや使用感もそれぞれ異なるため、診察時に患者様のお肌に一番合ったタイプをお選びします。 ごく稀ですが、体質に合わずにかぶれを起こすケースもあります。

デュアック配合ゲル

毛穴の詰まりを解消する「過酸化ベンゾイル」と、細菌の増殖を抑える「クリンダマイシン(抗生物質)」を一つにまとめた配合剤です。 特に、赤く大きく腫れたニキビや、膿を持った黄ニキビがたくさん出ているピークの時期に高い効果を発揮します。 抗菌薬が含まれているため、ダラダラと長期間継続して使用することは推奨されていません。

エピデュオゲル

「アダパレン」と「過酸化ベンゾイル」の2つの有効成分を強力にミックスした配合剤です。 アダパレンによる角化の正常化と、過酸化ベンゾイルによるピーリング&殺菌作用の両方を一度に得られる外用薬です。 効果は非常に高いものの、使い始めにヒリヒリとした刺激感、強い乾燥、赤みといった反応が高確率で現れます。そのため、最初からこの薬を使うことは少なく、まずはアダパレンや過酸化ベンゾイル単体で肌を慣らした方の、次のステップアップとして処方されることの多いお薬です。

抗菌薬の内服

炎症が激しく、赤みや痛みを伴うひどいニキビが多数できている場合には、速やかに抗生物質の飲み薬を処方し、体の内側から炎症を抑え込みます。 炎症状態が長く続くと、ニキビが治った後も赤みが消えずに残ってしまったり、大きな膿を持ったニキビ(膿疱)がクレーター状の凹んだニキビ跡になったりするリスクが高まります。 塗り薬の効果がしっかりと現れるまでの間は、この抗生物質の内服を併用して炎症を食い止めることをおすすめしています。 アクネ菌を殺す作用と炎症を抑える作用を持つため、症状が重い方の場合、およそ3ヶ月ほど毎日内服を続けていただくこともあります。 お薬の種類によっては、めまいや吐き気といった副作用が生じることもあるため、定期的に通院していただきながら、その方に合ったお薬を、適切な期間・適切な量で慎重にコントロールすることが重要です。

面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)

ニキビの表面に針で極小の穴を開け、専用の器具(面皰圧出器)を使って、毛穴の奥に溜まっている皮脂や古い角質、膿などを物理的に押し出して取り除く処置です。

イソトレチノイン

イソトレチノインは、ビタミンA誘導体の一種で、重症のニキビや繰り返す難治性ニキビに対して非常に高い効果を発揮する内服薬です。欧米では「ニキビ治療の切り札」として広く認知されており、皮脂腺を一時的に退縮させることで皮脂分泌を強力に抑制し、ニキビの原因となるアクネ菌の増殖や毛穴の詰まりを根本から改善します。肌のターンオーバーを正常化し、炎症を鎮めるだけでなく、新しいニキビができにくい肌質へと導くことが期待できます。

ニキビの予防・日常ケア

ニキビを未然に防ぎ、トラブルのない健やかな肌を維持するためには、クリニックでの治療と並行して、ご自宅での毎日のスキンケアや生活習慣を見直すことが欠かせません。

正しい洗顔

洗顔は、熱すぎないぬるま湯を使って優しく行いましょう。 汚れを落とそうとゴシゴシ強くこすったり、熱いお湯で洗ったりすると、肌に必要なバリアまで奪い去り、かえってニキビを悪化させる原因となります。 洗顔料は、お肌への刺激が少ないマイルドなタイプをお選びください。

保湿

洗顔の直後は、化粧水や乳液などを使って十分な水分と油分を補い、しっかりと保湿を行ってください。 肌が潤うことで本来のバリア機能が高まり、乾燥や摩擦などの外部刺激から肌を強く守ることができます。

外的刺激を避ける

前髪やサイドの髪の毛が常に顔に触れないように結ぶなど工夫し、気になっても絶対にニキビを指で触ったり潰したりしないように心がけてください。

紫外線対策

強い紫外線は、ニキビの炎症をさらに悪化させ、ニキビ跡の色素沈着を濃くする原因になります。 日焼け止めを毎日塗る、外出時は帽子や日傘を活用するなどして、紫外線から肌を徹底的にガードしましょう。

バランスの取れた食生活

肌の調子を整えるビタミン類やミネラルを豊富に含む野菜・フルーツを毎日の食事に積極的に取り入れ、皮脂分泌を促す脂っこい食事や甘いものの食べ過ぎは控えめにしましょう。

十分な睡眠

慢性的な睡眠不足は、自律神経やホルモンバランスを崩し、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を停滞させるため、ニキビがすぐにできてしまいます。 質の高い十分な睡眠を毎晩しっかりとるように意識しましょう。

ストレスを溜めない

日々のストレスはホルモンバランスの乱れに直結し、ニキビを悪化させる大きな要因となります。 軽い運動を取り入れたり、趣味の時間でリラックスしたりするなど、自分なりの上手なストレス発散方法を見つけましょう。

枕カバーの汚れ

毎晩寝ている間、顔の肌は枕カバーと長時間触れ合っています。そのため、枕カバーに付いた寝汗や皮脂、雑菌が肌に直接付着し、ニキビを誘発することがあります。寝具はこまめに洗濯し、清潔を保ちましょう。

ほっぺにできるニキビの原因

頬(ほっぺた)のエリアにニキビが集中してできてしまうのには、いくつかの理由があります。

皮脂の分泌量が多い

頬は、お顔全体の中でも皮脂腺が比較的多く分布しており、皮脂の分泌が盛んな場所です。 そのため、必然的に毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすい環境が整ってしまっている傾向にあります。

摩擦や刺激

無意識に頬杖をつく癖があったり、頻繁に顔を手で触ったりする習慣がある方は、その物理的な摩擦や刺激がダメージとなり、頬のニキビが悪化しやすくなります。 また、日常的なマスクの着脱や長時間の着用による擦れ・蒸れも、頬ニキビを引き起こす大きな要因となっています。

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